株式会社FungibleX、エンタメ×ブロックチェーン領域の企業向けソリューション提供へ
社名変更と新事業展開
株式会社X2Y2 Japan(本社:東京都中央区、代表取締役:中村昂平)は、2025年5月に社名を「株式会社FungibleX(ファンジブルエックス)」へ変更し、エンターテインメントとブロックチェーン技術を組み合わせた企業向けソリューションの提供を開始いたします。今後は、著作権トークン化ソリューション、ファンエンゲージメント向上ソリューション、RWA(Real World Asset)トークン化・ローンチパッドソリューションの3事業を柱とし、コンテンツ創出企業の皆様、ならびにブロックチェーンを用いた新しい金融システムの構築を目指す皆さまへの価値提供に注力してまいります。
主力ソリューション
FungibleXは、企業のビジネス課題を解決し、エンターテインメント領域での新たな価値創造を支援するブロックチェーンソリューションを提供します。主なソリューションと、その実用事例となるプラットフォームは以下の通りです。
1. 著作権トークン化ソリューション
アニメ制作における新たな資金調達・収益分配の実現
本ソリューションは、コンテンツの著作権をブロックチェーン上でトークン化することにより、従来の限定的な製作委員会方式にとらわれず、幅広い投資家や個人ファンからの資金調達を可能にします。また、作品から生まれる収益をNFTの保有割合に応じて自動的に分配する透明性の高い仕組みを提供し、権利管理と経済活動を効率化します。
実用事例:YOUR RIGHTS(ユアライツ)
YOUR RIGHTSは、アニメーション作品の製作資金調達に革新をもたらすプラットフォームです。NFTを活用することで著作権投資を海外投資家や個人ファンにも開放し、収益の自動分配を実現します。このスキームは日本法において有価証券に該当しない形で設計されており、新しいクラウドファンディングとしての資金調達を可能にし、作品とファンの関係性をより強固にする仕組みとして機能します。
本事業は、『チェンソーマン』『呪術廻戦』などを手がけたアニメプロデューサー木村誠氏が代表を務める株式会社BLUE RIGHTSとの合弁会社で運営してまいります。
2. ファンエンゲージメント向上ソリューション
ブロックチェーンとAIによるファンの貢献度可視化と収益化モデル構築
本ソリューションは、「推し活のソシャゲ化」をコンセプトに、IPホルダーやエンターテインメント企業向けに、ファンのエンゲージメントをデータ化し、新たな収益源を創出します。ブロックチェーン技術によりファンの貢献度(課金額、活動履歴)を透明化し、AI技術を用いて外部SNSでの拡散力も測定することで、ファンの時間とお金の両面での貢献度を総合的に評価します。
この仕組みにより、企業はファンのロイヤリティを可視化し、それに基づいた限定コンテンツ、特典、投票権といった新たな価値提供や収益化モデルの構築が可能になります。
実用事例:Yoake Entertainment(ヨアケエンターテインメント)
Yoake Entertainmentは、独自トークン「$YOAKE」とSony × Startale共同開発のブロックチェーン Soneium を用い、ファンの応援行動を"証明"として可視化・還元する次世代推し活プラットフォームです。FungibleXはYoake Entertainment社のパートナー企業として技術・開発領域をサポートする他、代表の中村 昂平がYoake Entertainment社のプロダクト責任者を兼務しております。
3. RWA(Real World Asset)トークン化・ローンチパッドソリューション
現物資産のNFT化と実生活での価値を持つユースケースの創出
本ソリューションは、Soneiumブロックチェーンを活用し、現物商品と交換可能なRedeemable NFTなど、Real World Asset(RWA)のトークン化に注力します。これにより、NFTを単なるデジタルアセットから実生活で価値を持つツールへと進化させ、企業がデジタルと現物を融合させた新しいビジネスモデルを構築することを支援します。
また、NFTの新規発行(ローンチパッド)から流通までを一貫してサポートし、最適化されたプラットフォームを提供します。
実用事例:Sonova(ソノヴァ)
Sonovaは、ソニーグループが開発するSoneiumブロックチェーン上で展開するNFTマーケットプレイスです。当社は2021年より、NFTマーケットプレイス「tofuNFT」および「X2Y2」を運営し、累計取引高5,000億円を達成するなど、グローバル市場で確固たる地位を築いてまいりました。
その際に培った取引実績と技術ノウハウを活かし、エンターテインメントコンテンツに最適化されたプラットフォームを構築しています。Tempura Technologiesとの共同運営により、技術とビジネスの両面から市場をリードしていきます。
背景:ブロックチェーン技術の本格的な実用化と企業ニーズ
NFT市場は2022年のピーク時と比較して規模を縮小しましたが、その需要は単なる投機的な取引から、実利を伴う多様なユースケースへと転換しています。現在、Pudgy Penguin、BAYC、AzukiといったグローバルのNFTプロジェクトも、NFT単体ではなく、そこから派生するコンテンツ創出に軸足を移しています。NFTは今や、「IPがコンテンツを生み出し広げていく過程を支援し、その経済的価値を受け取る権利の表象」としての役割へと進化しました。
また、2025年以降、CircleのIPO成功(時価総額167億ドル)やStripeによるステーブルコイン決済企業Bridge買収(10億ドル)など、金融系大手企業によるWeb3領域への参入が加速し、ブロックチェーン技術の本格的な実用化が進んでいます。
このような市場環境において、当社は単なるNFT売買の場ではなく、コンテンツ創出を加速させ、企業のビジネス課題を解決するプラットフォームが必要とされていると判断いたしました。エンターテインメント分野は、ファンの支援や貢献を記録し、権利に基づいた収益分配を自動化できるという点で、ブロックチェーン技術と極めて高い親和性があります。そこで当社は、エンターテインメント×ブロックチェーン領域での長期的な価値創造にコミットし、企業向けソリューションの提供を決定いたしました。
協業パートナー募集
FungibleXは、エンターテインメント×ブロックチェーンの領域で共に新しい価値の創造に挑戦するパートナー企業様を募集しています。
上述のソリューションにご興味をお持ちの企業様、また、ブロックチェーン活用におけるユースケースを探している金融系・非金融系の企業様は、ぜひ下記お問い合わせ先までご連絡ください。
会社概要
社名: 株式会社FungibleX(旧:株式会社X2Y2 Japan)
代表取締役: 中村昂平
所在地: 東京都中央区銀座1丁目12番4号 N&E BLD. 6F
公式Webサイト: fungiblex.jp
事業内容: ブロックチェーン技術を活用したエンターテインメントプラットフォームの開発・運営
実績: 当社は2021年よりNFTマーケットプレイス「tofuNFT」および「X2Y2」を運営し、累計取引高5,000億円を達成するなど、グローバル市場で実績を築いてまいりました。
本件に関するお問い合わせ
株式会社FungibleX
広報担当: info@fungiblex.jp
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。